保険料の支払い総額と給付額を考えよう
将来の給付額を考えましょう。
たとえば、35歳 男性が、
「300万円」の終身生命保険に加入したとします。
月保険料が10,365円だとしましょう。
男性は、25年後は60歳です。
25年間保険料を納めると、
10,365円 × 25年間 =1,865,700円 になり、
25年後に保険を解約した場合、2,045,400円 戻ってくる計算になります。
これは、109,6%の返戻率となり、
179,700円の利息がついたことになります。
保険料を支払うのは、
万一の場合に備えて給付金を受けられるように
安心するためです。
でも、、
健康で何も病気、怪我がない場合、
沢山お金が戻ってくれば嬉しいですよね。
もう少し簡単に保険選びを考えてみましょう。
月10,000円の保険料の場合は、年間12万円の支払いになります。
30歳〜60歳までの
30年間で360万円の保険料をかけることになります。
支払いが無期限となる
支払期間が無期限の一生支払い続けるタイプの場合、
仮に80歳まで生存すると、
30歳〜80歳までの、50年間で600万円の保険料をかけることになります。
60歳まで無事に勤めあげることができたとして、
60歳以降も保険料を支払い続けるのは大変難しいですね。
年金をあてにするしかありません。
支払った保険料は、30年間かけて360万円支払ったのですから
それ以上戻ってこなければあまり意味がありません。
360万円の給付を受けるにはどうすればよいのでしょうか。
入院1日あたり1万円支払われる場合は
一生のうち、
1日入院 × 360日 = 360万円 で
プラスマイナスゼロになり、支払った保険料が相殺されます。
手術1回あたりに30万円出るタイプでは、
一生涯で5回手術をしたとしましょう。
これでも一般的には多めの回数ですね。
手術1回あたり10万円 × 5回 = 50万円
1日入院 × 310日 = 310万円
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計 360万円
この給付をもらってでようやく元が取れることになります。
健康に自信があれば手術を5回も受けることはめったにありませんし、
310日というのは約10カ月間の入院もしないでしょう。
掛け捨てタイプであれば、保険を使わなければ
お金を毎月捨てているようなものです。
いろいろな加入時にオプションをつけても給付金として戻ってこなければ意味がありませんから、
自分の生活にあった保険料と給付額のバランスを考えて、
何に備えるのか明らかにしておきましょう。
自分に計算できそうになければ専門家に相談することが、第一歩です。